【講師】柴本 勇先生(聖隷クリストファー大学)
【内容】
摂食嚥下リハビリテーションには、機能的アプローチ、代償的アプローチ、環境調整アプローチがあります。
摂食嚥下は、外的環境によって左右されます。例えば、健常者でも、頸部伸展位で 多量に飲水すれば喉頭侵入や誤嚥が生じます。摂食時の姿勢等の外的環境は重要で、嚥下障害者の最大の能力を引き出す場合もあれば逆に十分な能力を出せない場合もあります。
摂食嚥下訓練の代償的方法は、食塊の通過側や通過方法を考え、その手法を患者様に体得していただくアプローチです。頸部回旋をしながら食べるケースでは 、回旋角度 はどのくらいがよいかなど、現実的視点とその効果を総合し決定します。環境調整アプローチは、現状のままご本人の希望を叶え食べる支援をすることです 。ここでも、姿勢調整が大切なポイントになります。摂食嚥下障害者の中にはリクライニング位の方が良い方もおられますし、リクライニング位でない方が良い方もおられます。また、身体の変形等で通常の姿勢調整ができない場合もあります。
このように、摂食嚥下リハビリテーションでは、どのようなアプローチであっても姿勢調整を無視できません。患者様の最高のパフォーマンスや最大限の能力を引き出す上で、姿勢調整の考え方や具体的方法を知っておくことは大切です。
本セミナーでは、摂食嚥下リハビリテーションでの姿勢調整について、 講師の臨床経験をもとに実践を交えながら紹介します。オンラインならではの間近に見えるよさを利用して微妙な姿勢の違い等を視覚的に確認頂きながら、また自身で実際に体験しながら学んでいただくことを計画しています。多くの皆様のご参加をお待ちしています。
【日時】2021年3月21日(日)13:00~15:30
【会場】Zoomによるオンライン方式
【対象職種】言語聴覚士 ほか
【参加費】1,000円(テキスト代含む)
【申し込み方法】こちらから→申し込みフォーム
【申し込み締め切り】2021年3月15日(月)
詳しくはこちらから→★第4回技術セミナー案内.pdf